昨日、大学から株式会社シアノロジーの契約についての記事がプレスリリースされた。
見てもらえれば分かる通り、
大学発ベンチャーができました!
という記事ではない。
新株予約権を対価とする知的財産権の譲渡契約を締結
である。なんというわかりにくい・・・
このブログでどのくらいこの意味が分かる人がいるかは定かではないけれど、おそらく知財関連か起業経験のある人でないとわからないと思う。
要するに
明治大学で出願や登録した特許を会社に移す
↓
対価を支払う必要がある
↓
通常はお金だけれど、新株予約権で良い
ということである。
で、新株予約権って何?ということだけれど、お金の代わりに株を差し上げるわけではない。
新株予約権とは、会社の株だけれど、現在は存在せず、上場した時に優先的に買うことができる権利である。株をもらえる権利ではない。
買えるだけ?と思うかもしれないけれど、株価があらかじめ決まっていて(発行価額という)、通常は上場と共に大幅に値上がりするので、大きく利益を得ることができるという仕組みである(と言いつつ、自分もきちんとはわかっていない)。
ニュースなどで、「ベンチャー企業が上場して、ストックオプションで大儲け!」という話を聞くかと思う。ストックオプションがすなわち新株予約権である。
ただし、新株予約権のうち、社内に人に対しての場合にのみストックオプションといい、社外の人の場合は、募集新株予約権と言う。これ結構間違えている人が多いと思う。事務とか場合によっては司法書士の人すら間違える場合があるので注意である。
ということで、つまるところ権利だけで特許を譲渡してもらったということである。あとの細かい契約については秘密なので言えないけれど、要するに、ベンチャーにとって、とても優しい契約ということになる。
5つも特許を移したので、それなりに厚みはあるけれど、まだまだ増やそうと思う。いよいよベンチャーも本格始動である。。
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