昨日は最後のクラスの学生実習レポートの提出日。
最後のクラスのレポート提出が終わったので、レポートについて更新できる。なぜかというと、学期の途中でレポートの書き方について更新してしまうと、クラスによって差ができてしまうからである(後のクラスは採点を辛めにすれば良いかもしれないが)。
2年生は1年生と違い、きちんとした科学論文の体裁を取るように要求している。
すなわち、
概要(要旨)
↓
序論
↓
材料と方法
↓
結果
↓
考察
で書いてもらう形式である。
よくある質問が、概要(要旨)と序論って何が違うんですか?というものだった。
このブログでも解説はしている。
【重要】レポートの書き方 No.2 〜要旨と序論の違いって?〜
さらに読むのが大変だと思ったので、簡易版も作った。
【重要】レポートの書き方 No.6 〜簡易版〜
しかし、なかなか届かない。いや、ブログを更新しまくって、個別の記事にアクセスしにくくなってしまったのも問題なのだが。
概要(要旨)は序論、材料と方法、結果、考察を全て含まなければならない。
例えば、
シアノバクテリアからタンパク質を抽出し、硫安沈殿とウエスタンブロットを行い、タンパク質関連技術の習得を目的とした
など、1文くらいでさらっと書いてあるものもあった。序論や結果や考察を含んでいないので、当然低い点になってしまう。
概要(要旨)はあらすじのようなものでそれを読んだだけで、基本的には全てわからなければならない。
一方、序論はそのレポートに必要な知識を説明するもので、例えばシアノバクテリア、スピルリナ、フィコシアニン、硫安沈殿・・・などあらかじめ説明しなければ理解できないものを説明しておくものである。
そして、序論ではこれまでに明らかになった知識を書いていくものなので、文献を引用しなければならない。引用をつけなければ盗用にすらなる場合もある。
ということで、概要と序論は全然違うものなのだが、なかなか調べるのが難しかったかもしれない。今回のレポートではできなくてもこれを機に学んでくれれば全然問題ないので、ぜひ覚えておいてほしい。
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