ユーグレナの研究成果が公開された。公開されたと言っても論文ではなく、”特許出願”である。
一番上の、特開2019-110894(特願2018-201244)アミノ酸の製造方法及びユーグレナの培養方法 が今回公開された知的財産である。
これはユーグレナの発酵による細胞外アミノ酸生産で、グルタミン酸やアルギニンなど、幅広いアミノ酸についての特許となっている。特許といっても特許出願であり、登録ではない。
実は、学生が主体となった特許出願はこれが初めて。小山内研のユーグレナ班である元M2冨田さん、M2吉岡くん、そして小山内、ユーグレナ社の鈴木健吾さんが発明者になっている。
最初の特許出願は実は2017年12月。そのあと、優先権の主張が2018年10月。そして、特許公開が最近2019年7月ということになる。特許って、すごい長い時間がかかるので、一体いつのものだったのか覚えているのが大変である。。
それでもこのように特許を進めると、学生が自分で弁理士に研究成果を説明をして、特許出願プロセスを踏むことができる。特許出願では、サイエンスとはまた考え方が全然違うので、新しい視点を学ぶことができる。もちろん、こうしたプロセスが就職活動で役立つことは言うまでもない。
ということで、特許が公開され、ユーグレナについてはこれが3件目の特許出願となった。
うちの研究室では論文をたくさん書くようにしているが、別に論文だけでなく、このように特許で成果を公開するという手もある。もちろん、論文はとても大変なので、論文ができない言い訳にはして欲しくないが、進路の多様さもあるので、このような研究成果の公開方法、就活のスキル・実績アップもあることを知っていただければ幸いである。。
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