大学は、企業とは異なり基礎研究を担う場所である。基礎研究の定義は様々だろうが、直接的な製品には結びつかない技術や理論を発展させることではないかと思う。
自分も分子生物学出身なので、研究内容は転写や代謝など、完全な基礎研究であった。現在ももちろん基礎研究である。
とはいえ、基礎研究が役立たないかというとそんなことはなく、自分の場合は物質生産などに少しシフトしたこともあって、だんだんと企業連携が増えてきた。特許もたくさん出願し、登録まで進んでいるものもある。
企業連携なので、内容については公開することができないが、いよいよ微細藻類の研究も実験室の中だけではなくなってくる予感がしている。
今まさに、色々な企業と共同研究を進めている。公開しているところでは、シアノバクテリアについてはいであ株式会社、ユーグレナについては株式会社ユーグレナと共同研究を進めている。
学生の多くはアカデミックの研究者になるわけではないので、研究室にいながらにしてこうした企業の方々との連携を体験できればと考えている。
インターンのように応募して採択されれば誰でもいける学生向けの活動ではなく、共同研究というガチの企業活動を体験してほしいというのが狙いでもある。
バイオはなかなかコストに見合わずに挫折するというのが定説ではあると思うが、そこはうまくターゲットを考えて進めていければと思う。あと、もう少し。
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