前回のブログで述べたとおり、今週はM1かたやんの論文がアクセプトされた。
論文アクセプトは何よりも尊い。。
今日起きたらProof(最終校正)がきていたのでこれを直すとともに、かたやんにプレスリリース原稿を書いてもらっている。
プレスリリースは報道発表という意味だが、少しニュアンスが違うかもしれない。どちらかというと、専門的な原著論文を日本語で広く知らしめるアウトリーチに近いと思う。
現在これを直してもらっているが、これが実に難しい。
少し専門を離れれば、理系であっても、さらにはバイオ系であっても用語の説明なしには話がつながらない。これらにすべて解説を入れなければいけないが、注釈だらけの文章がいかに読みにくいかは言うに及ばない。なので、ある程度噛み砕いで書かなければならない。別に難しく書いてもダメではないのだけれど、難しい専門用語ばかりの文章なんて誰も読まないだろう。
しかし、そうすると内容は減ってしまうし、意味の正確性が減ってしまう。プレスリリースで言いすぎて問題になることもよくある。意図的な場合もあるだろうが、難しさの所以である。
このように、日本語の解説記事では、平易に書くことと内容の正確性を失わないことのバランスを取りながら、文章を作らなければならない。
専門用語で小難しい話をしているのを目にすると、「専門家はすごいなあ」と思うかもしれない。しかし、実は専門用語だけで話すということは、比較的簡単なのである。専門用語なんて自分がその分野に入ればすぐに身につくので。多くの人にわかるような言葉に変換することの方がよほど難しい。
ということで、こうしたプレスリリース原稿を書きながら、自分の研究を専門外の人に説明できるように、レベルアップすることを目指している。
そして、それが何に役に立つかといえば、就職活動に他ならない。研究は何やってるんですか?くらいは当然の想定質問であると思う。そんな時に専門用語を使えるはずもない。自分の研究を簡単に説明する練習にもなると考えている。
ということで、大学の多様な進路に合わせて、日本語の文章も積極的に書いてもらうことにしている。論文が終わっても色々とやることがあって、大変ではあるのだけれど。。。
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