2023年2月5日日曜日

2023年度版、査読が遅い場合どうすればよいか?

ブログ記事で、ずっとアクセスがあるものの1つに、査読結果が来ない時の記事がある。



要するに、論文を投稿したのだけれど、査読(Review)が遅いので、催促したい。しかし、催促をしていいものやら悪いものやらわからない。どうするべきだろう?というものである。


当然正解はないのだけれど、経験を踏まえて。


まず査読が止まっている原因が、

1. 雑誌の編集部

2. Editor(研究者)

3. Reviewer(研究者)

の3パターンに分かれる。雑誌によって異なるのだけれど、最近は現在どの状態なのか細かく判ることがある。


1はただの怠慢なので、即効催促をしてよいです。

とりあえず、

「I submitted our manuscript on February 5th and I want to know the current status of our manuscript.」

など、何日に投稿したのだけれど、今はどんな感じ?と聞けば良いと思う。


で、多くの場合が、2か3。こちらの原則だけれど、EditorもReviewerも無償労働。なので、絶対に責めてはいけない。腹が立っても責めたら負けなのが、著者である。


Editorで止まっている時も上のような文章でよい。ただし、少なくとも1週間は待った方がよいと思う。3日後くらいに送ったら流石に腹立てる人もいるはず。


また、責めずに催促するパターンとしては、

「I submitted our manuscript on February 5th. This manuscript has revealed XX, and I believe that it increases the knowledge critical to the fields of molecular biology.

など、うちの論文は大事ですと言えばいいと思う(英語は適当なので適宜修正を。また、molecular biologyだと広すぎるので、molecular biology of cyanobacteriaなど、適宜狭めてください)。


要するに、メールの内容は、相手を責めていなければなんでもよくて、とりあえずEditorに自分の論文を思い出させれば良いと思う。


3. のReviewerで止まっているパターンの場合、著者はReviewerに連絡することはできない。なので、結局Editorに催促することになる。


EditorもReivewerがなかなか返事をくれないと困っている状態なので、絶対にEditorを責めてはいけない。


Reviewerがわざと査読を止めているパターンもあり、その場合には、Fairness(公平性)に訴えかけるのがよいらしい。

「Our results are significant and various researchers competitively study a similar field. Please ensure fairness in the review process.」

など、競争しているから公平にお願いしますくらいがよいと思う。


で、催促する時期だけれど、少なくとも投稿から1ヶ月以内に催促するのは早すぎだと思う(BBRCとかは除き)。


自分の場合、1ヶ月半くらいになったら、そろそろ催促かなと考えて、Editorにメールを出している。


それでも今年度は、最初のDecisionに4ヶ月も待たされてしまった・・。定期的に催促をしていたけれど、効果があったかは正直不明。


このように、査読の催促に正解はないのだけれど、少なくとも相手を責めても得はしないので、送る文章だけは冷静にしてみてください。




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