2020年3月30日月曜日

テレワークのすすめ No.2 方法と材料

実験系でも出来ることをやろうということで、テレワークの進め。論文に沿って、1. 序論、2. 材料と方法、3. 結果、4. 考察・議論を書いている。本日は2. 材料と方法

普段扱っている材料(実験に用いている生物など)や方法なので、一番書きやすい。研究の進捗報告のゼミを行っていればすでにスライドは何度も作っているはずである。

こういう機会なので、それらをさらにブラッシュアップするのが良いと思う。

材料や方法を書いて、実験の流れを説明するが、視覚化されていないことも多い。

例えば、
10 mLの培養を行う

回収して細胞を超音波で破砕する

遠心して上清を新しいチューブに移し、タンパク質を定量する

などの手順を説明したりする。

普段の説明ではあまり細かく書きすぎても仕方がないので、言葉で終わらせてしまったりするが、こういう機会なので、それぞれの図をつけた詳しい手順を作成しても良いと思う。

上の例で言えば、10 mLで培養といっても、試験管なのか、フラスコなのかわからない。また、試験管もガラスの時もあればプラスチックの時もある。さらにどのような機械で培養しているのかなど、実験をやっている本人は当たり前のように知っているので、つい相手もわかっているかのように省略してしまう。

本人は上のような言葉だけで全てのステップの映像が思う浮かぶのだけれど、実験をしていない人は全く映像が浮かばない。

また、普段ゼミは自分の研究室で行うので、研究室のメンバーも当たり前になってしまうため、誰もそれらに疑問を呈さない。しかし、外に出した時に途端に話が通じなくなってしまう。

ということで、すでに作っている方法と材料、実験手順だけれど、当たり前になってしまっている部分を補い、外部の人が見ても全ての手順が映像として思い描けるようにしておくと良いかもしれない。

必ずしも必須ではないのだけれど、こうした機会に自分がいつの間にか持っている先入観と向き合い、また、外部の人と話す準備をしておくと良いと思う。

No. 3に続く。

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