テレビは全然観ないのだけれど、ツイッターの情報からすると、かなり適当な情報が流されているようである。
どうも人間は、陰謀論が好きらしい。悪の組織があって、そこが悪さしている。なので、そこを叩けば万事解決という図式である。
今回のようなパニックや、天災の時でもよく起こる。見慣れてしまった光景といえばそれまでかもしれない。
結局は、よく分からないものに対する不安や恐怖があり、それをどこかにぶつけたいのだと思う。人間は、古来より生贄を捧げたり、魔女狩りを行ったりしてきた。どこの文化でもあるものなので、かなり普遍的な感情らしい。
なので、よく分からない人ほど、デマに踊らされてどこかを叩いている印象がある。
この間のツイートでも述べたが、最新の北京の救急病院の発表では、
262人の患者の内、重症17.6%。73.3%が軽症(内、4.2%は肺炎でなく、5%は無症状。このケースで致命率は0.9%だった。季節のインフルエンザが約0.1%なので、それよりは高いが、まだ母数が少ないので、そのうちだんだん下がっていくと思う(そもそも無症状で病院に行っていない人がもっと増えるだろうということは言うまでもない)。
なので、甘く見る必要はないが、インフルエンザと同様に気を付ければ良いと思う。
こうした情報は、上にもあるPubmedで原著論文を読んだ。論文も必ず正しいとは言えないので、複数をざっと見たが、致命率などは大体こんなものだった(少し古いものだと2%くらいになっていた)。
ということで、正確な情報源にアクセスする能力というものは、非常に大事である。
こうした能力は、まさに大学で身に着ける。このような能力が特別だと思っていないので、論文を読める人は能力とも思っていないのだけど、これこそまだに大事な能力である。
これができないと、怪しい情報で不安になり、無意味な商品を買ってお金を取られ、最後はインチキ医療で命を奪われる。こうした目に合わないように、自分を守ることが大事である。
このような教育の大事な点は、繰り返し述べていきたいと思っている。
論文を読めるようになるのが大学教育の大事さ。

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