自分を振り返ると、何と言っても大学院からが人生が面白かった。それまでのテストなどは受け身が主体だし、成績や点数のために人生をかける気にもならなかった。
テーマは生命の神秘にせよ、環境や医療、食品に関する技術の発展など様々だが、研究が始まってからが本気で打ち込めるものが見つかった気がした。なので、楽しかったが・・・・
その分、死ぬほど辛かった。
ブログでも何度も書いている気もするが、とにかく大学院は死ぬほど楽しかったが、文字通り本当に死にそうだった・・。
今でこそさらっと言えるが、当時はそんなセリフを吐く余裕は全くなく大変なものだった。
ということで、自分の学生たちにはそういう目には遭わないようにしたいと思っている。
やることは結構シンプル。
まず夢から覚めてもらい、現実の努力を促す
自分というのは特別な存在。ある日突然ノーベル賞もらえたりするような発見をするのではないか?などを夢見てしまう。しかし、現実には努力をしないとそんな栄光は降ってこない。ノーベル賞なんて極端なものではなくても、努力を忘れると安定した職すらおぼつかない。
その次は、研究における徹底した効率化。
これは少し企業秘密(研究室秘密?)のところもあるのだけれど、とにかく無駄なことはやらない。苦労しなければダメだという価値観を一切排除するのがうちのやり方である。
そして、タイトルにもある通り、とにかく論文。正確に言えば、成果を形にすること。
成果を形にしていくとそれで実力も付くし、いつもとは違う人と話す機会も増える。こうして新しいステージに進むことで、いつの間にか実力アップの機会が増えていく。
実力ある人が論文を書けるというだけではなく、論文を書ける人が実力ある人になっていくのだと思っている。
ということで、そうは言ってもすぐにはできないのだけれど、やっぱり論文を書いて、将来の見通しを良くして少しは安心して欲しいと思っている。
苦労は買ってでもせよというのはあまり賛成できない・・。
こんな大学教育方針です。。

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