2018年3月30日金曜日

【重要】レポートの書き方 No.4 〜結果の書き方・見せ方〜

レポートの書き方 No.4は、結果の書き方・見せ方である。

要旨、序論、材料と方法に続いて、結果を記述する。結果を記述する場合は、図や表を必ず利用する

「素晴らしい文章を書いているので、図や表なしでも補える」ということは絶対にない。相手の想像に頼ってはいけないのが科学の鉄則である。相手の想像に頼ると、人によって別のものになってしまうからである。

結果では、得られた結果をシンプルに説明していく。その結果から考えられる「解釈」は、すべて考察・議論に持っていく。

例えば、「サンプルAの吸光度が0.5で、サンプルBの吸光度が0.3であり、サンプルAの方が濃度が高かった」と記述するのは、厳密には間違いである(レポートなので多少多めに見るけれど)。

何がおかしいかというと、結果はサンプルAの吸光度の0.5とサンプルBの吸光度の0.3であり、それを比較してサンプルAの方が濃度が高いと考えるのは、考察・議論だからである。うっかり結果に書いてしまいたくなるところだろう。心配しなくても学部生のみならず、もっと上の年代でもたまに書いてしまったりするので、注意して書くとかなり人と差をつけることができる。

そして、結果には図や表を載せる。図は色が必須の場合はカラーにする。

大事な点の1つは、結果の写真の縦横比を変えてはいけない

拡大縮小は問題ないが、縦や横に引き延ばしたりしてはいけない。これはたまに見かける。

また、図や表には必ず説明文をつける。ここでも間違いが結構多い。

よくある問題点は、
1. サンプル番号を言葉で書いていない(写真に書き込んで終わり)
2. 棒グラフ・点グラフの値は平均値であることが書いていない。エラーバーが標準偏差なのか標準誤差なのか書いていない
3. 図の説明に、考察を書いてしまっている(「サンプルAの濃度が一番濃くなった」など)

これらはどれもうっかり書いてしまいそうだけれど、明確に分けなければならない。

繰り返して書くが、これらのルールを逸脱して書いても、「天才的な文章は一般人には理解されないから仕方ない」と誰かが素晴らしい評価を下してくれることは絶対にない(ポテンシャルを感じることはなくはないが)。フィギュアスケートの試合にスケート靴以外を履いても参加しても、フィギュアスケート以外の何かになるだけである。そこは勝負するところではない。

ということで、上記を踏まえた上で、シンプルに書いていくのが結果である。

No.5に続く。

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