大学事務から科研費の結果が出ているというお知らせが入る。採択結果が書かれているわけではなく、自分で調べてくださいというお知らせ。
昨日書いた通り、挑戦的研究(萌芽)に採択
科研費採択。初めての挑戦的研究(萌芽)。
採択されると、さあ科研費が入ってきて研究に使える・・・
というわけではない。
何事も手続きが必要である。
そもそも現在は内定の段階。きちんとした手続きをした上で、予算の交付が決定する。
このために、交付申請という作業を行う。
作業としては
1. ウェブ上で、研究倫理のチェック確認
2. 直接経費の費目別内訳の入力
となる。
2がなんといっても注目。なぜかというと、ここで初めて実際に配賦される予算がわかるからである。
というのも、例えば100万円で申請して採択されたからと言って、100万円の研究費がつくわけではない。
一般的には7掛けと言われていて、申請予算の70%くらいが実際の配賦額の目安と言われている。上の例だと70万円ということである。この割合(例では70%)のことを充足率という。
挑戦的研究はかなり珍しく、充足率が100%なんてこともあるらしい。
ということで、楽しみに開いてみると・・・
おお、90〜95%くらい。
他の基盤予算なんかだとありえない充足率である。ただ、今回の自分の申請はとても少なめなので、そういうのも関係するかもしれない。
これが終わると、費目間の内訳を記入する。物品にXX円、旅費にYY円・・・と記入していく。申請書にも書いてあるのだが、申請額と交付額は異なるので修正する。
ところで、この費目は自由に入力できるのだけれど、申請と全く違う配分でもOKなのだろうか?わざわざしないとは思うけれど、若干気になる。
そして、記入していくと・・・
あれ、今回の交付時期が10月以降になっている?今年は挑戦的研究の審査がコロナの影響で遅れた。この研究は10月スタートになるのだろうか?はてさて。
そのあと、高額物品を買う場合は記入。今回はスルー。
そして、研究の目的、計画、概要などを記入する。申請書に書いたのに・・・と思うが、再度記入する。こうして事務仕事は積み重なっていくのである・・・(ちなみに今ここで止まってブログを書いている)。
ということで、科研費はかなり事務作業が少なくて優しい予算なのだが、それでも事務仕事はある。
このように様々な事務手続きがある。研究費は空からは降ってこない。そういうのを知らなかったり、忘れてしまうと、事務などを見下したりしてしまう。研究室では学生にも、旅費の申請などを通して少しずつ事務仕事も覚えてもらうことにしている。
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