こんな時こそ離れた場所でデスクワーク。すなわちテレワークである。
とはいえ、実験系の研究なので、「テレワークができるのか?」という疑問もある。自分はもはや実験はほとんどしていないのでいくらでもできるが、テクニカルスタッフや学生はどうなのかということになる。
そこでテレワークでできる研究をまとめていこうと思う。
結論から言うと、実験系の研究だろうがいくらでもできることがあるので、何回かに渡ってブログを書くことになる。
論文に沿って、1. 序論、2. 材料と方法、3. 結果、4. 考察・議論にしたいと思う。
1. 序論(イントロダクション)
序論とは一言でいえば、なんでその研究をしているかを説明することである。
始めたきっかけは、教員からテーマを与えられたから、研究室のテーマだからだと思うが、それらを書くのではなく、その研究がどういう経緯で始まったかを説明する。
当たり前だけれど、研究は誰もやっていないことでなければ意味がない。なので、
これまでにどのような研究があったのか
↓
しかし、この部分は研究されていない
↓
だから研究を行っている。
となる。なので、これまでにどのような研究があったかを記載して、それでも研究されていないところを説明するのが序論である。
これは簡単なようで難しい。
よくある話だが、ないことの証明は難しい。なぜなら、自分の探し方が足りないだけかもしれないからである。今はウェブ検索が発達しているので非常に楽になった。それでも文献をたくさん読まなければ、実は誰かがその研究をやっていましたとなってしまう可能性がある。
なので、きっかけは与えられたテーマであったとしても、自分で過去の研究を調べていく。この部分が甘いと、なぜその研究をしているかを問われたときに、「前任者から引き継いだ」や「研究室が目指しているから」といった意味をなさない返答になってしまう。
そして、過去の文献を調べていく上で大事なことは、数字を入れられるかである。これは分野によるので必ずではない。
うちの研究室で言えば、
コハク酸という物質がバイオプラスチック原料になるので大事であり、大学も企業も研究しています。
と言っても抽象的でよくわからない。
しかし、
コハク酸という物質は、年間数万トン以上生産されるバイオプラスチック原料であるので大事であり、国内外Xヵ国のXグループが研究し、また、少なくともX社以上のバイオベンチャーが立ち上がっている(Xには数字が入る)。
などと書くと、どのくらい大事なのかが相対的に明らかになる。位置付けがわかるとも言える。
他にも、例えば論文数を検索したり、データの登録数を検索して、その分野のトレンドを定量的に示すこともできる。
ということで、序論でできることと言えば
1. 過去の研究を調べていく
↓
2. 少しでも数字が入るように序論を作っていく
というのが、うちのスタイルである。
序論に限らないが、これらを文字だけではなく、パワポで視覚化していくことが大事である。
No. 2に続く。
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