論文の書き方カテゴリーを作って、原著論文の書き方を記載している。
簡易版も掲載しているが、それでも論文を書くのが難しいと思う学生も多いと思う。
そのような場合、まず行うことは、
1. 結果をPowerpointで並べてみる。
結果の順番を入れ替えて、話をすっきりと通るようにする。
まずこれを行うと良い。「Powerpointではなく、Illustratorで!」とかいうのは上級者の話であり、いきなりそんなことをしようとすると1枚のスライド作るのに数日を費やしてしまう。
結果のPowerpointだったら、ゼミなどですでに作っていると思う。これらを並べ替えて、話が通るように組み替えてみ
る。実験を行った順番である必要はない。
その次にやることが、
2. 関連する論文を1、2文に要約して、Wordファイルに書いていく。その論文を引用リストに載せる。
こちらもゼミなどで文献紹介を行っていると思う。いろいろな質問をされるゼミに比べれば、読んだ論文を1、2文に要約するなんて簡単ではないだろうか?
うちの研究室の論文だったら、
シグマ因子SigEの転写活性が、クロロフィル合成酵素のサブユニットで直接制御されていることがわかった(Osanai et al. 2009)
シアノバクテリアのホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼは、フィードバック阻害を受けない特殊な酵素であることがわかった(Takeya et al. 2017)
ユーグレナは、窒素欠乏後に嫌気培養すると、コハク酸を細胞外に放出することがわかった(Tomita et al. 2017)
書いていき、あとでパズルのように並べ替えたり、削除や追加をすればよいのである。
論文書きはとても難しく思ってしまうが、一度挑戦してしまうと、それほどでもない。挑戦しないとすごく難しそうで、憂鬱になり、論文を書かない理由を見つけて、論文を書くことをやめてしまう。
ぜひ一歩踏み出してチャレンジすることを強くお薦めする。
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